マクファーレントイズ スポーン シリーズ20 バイオレーター Ⅲ
本日はMcFarlane Toys SPAWN SERIES20 よりVIOLATORⅢのレビューです。
2001年ごろ発売。
これはずーっと欲しかったフィギュアです。
Wave1で販売されたフィギュアがイメージするバイオレーターの体型と乖離しすぎており、理想に近いバイオレーター探しました。
その結果、このシリーズ20がベストなのですが、なかなか市場に出回らず、、探しに探してようやく手に入りました。
大きな口にアンバランスな細身の肉体、まさにアメリカンなデザインが素晴らしいです。
シリーズ後期のフィギュアのため造形も完璧で、コミックから飛び出したようなクオリティには脱帽です。


フリマサイトで未開封品を購入しましたがやはり、パッケージには多少の劣化が見られます。
付属品はスポーンから抜き取ったと思われる心臓ですが、髑髏のものもあるようです。

やはり当時のマクファーレントイズのクオリティの高さが伝わってきます。
同じシリーズのクラウンも欲しいですが、手に入るのはいつの日になることやら。

バイオレーター独特のスタイルを完璧に再現しています。
墨入れもとんでもないことになっています。

後ろから見るとなんとも禍々しいですね。
地獄の餓鬼のような印象を受けますが、日本でもアメリカでもこのような体型に嫌悪感を感じるのは共通なのでしょうか。

高さは約19㎝ですが、高さ以上に大きく見える異様な存在感です。

顔の造形には満点をあげたいです。
どの角度から見てもまさにバイオレーターって感じでかっこいいです。

角にぬめりのあるような表現がされているおり本当にリアルです。

下あごの口の中が軟質素材となっているのもいい意味で気持ち悪いですね。

手も一切手抜きはありません。

この逆関節の角度、異形の怪物の雰囲気がビシビシ伝わってきます。
ただ、そのせいで少し立たせづらいのは事実です。

鱗のような表現も抜群で触ることがためらわれるほどです。
突起物の骨のようなものの塗り分けも完璧で、塗料飛びなどもなさそうです。


付属品として心臓がついてきます。
指でつかむように穴も開いているのですが、つけ方がよくわからず、、
雰囲気で持たせています。
可動範囲
バイオレーターⅢはアクションフィギュアというにはあまりにも可動範囲は狭く、可動好きには物足りないと思います。
恐造形の邪魔にならない範囲でしか入れなかったのだと思うのでほぼスタチューと思っていただいた方が良いかもしれません。
顎はかなり開けることが出来ます。バイオレーターなら必須のギミックですね。

腕は付け根でロールさせることが出来ます。
肘と手首も可動出来るようなのですが、かなり固着していて破損の可能性が高いので動かすのはあきらめています。
個体差かもしれませんが古いフィギュアなのでしょうが無いですね。
腹筋の上の部分が回転するので立ち方に表情をつけることも出来ます。
少しだけ上下にも動きますが写真ではわからないレベルです。

足も付け根でロールするため上の写真のように座った感じにすることも可能です。
足首もロールで回転します。
アクション

可動範囲は狭いですが、腕を振り上げるだけでこの迫力です。

悪だくみをしてそうな顔ですね。

立たせるだけでかっこよすぎます。

何とか心臓を持たせてみましたが、持ち方があっているかは自信が無いです。



今のアクションフィギュアと比較しますと可動範囲は狭すぎてだめだなーと思ってしまいます。
しかし、その逆に今のアクションフィギュアでは到底できないような造形、塗装、迫力は十分にあるので個人的には満足です。
どちらに魅力を感じるかは人それぞれではありますが、このようなフィギュアも一つの到達点としてアリなのではないでしょうか。
数千円でこのクオリティで販売していた20年前のマクファーレントイズは神がかっていたとしか言えません。
今となっては手に入りづらいことが最大の難点ではありますが、頑張って探すだけの価値はあると思います。