ハズブロによるマーベルレジェンドシリーズの開始
それではマーベルレジェンドシリーズについての説明第2弾ハズブロ編を書きます。
※こちらも第一弾同様に個人的な意見や誤っている箇所もあるかもしれませんがご容赦いただけると幸いです。
ハズブロはアメリカ合衆国ロードアイランド州に本拠を置く、アメリカのマテルと並ぶ世界有数の玩具の大企業です。
日本法人はハズブロジャパン合同会社。
モノポリーやスターウォーズのフィギュア、G.I.ジョーシリーズのフィギュアなどを手掛けているのでクオリティは問題ないのかと思っていました。
2006年よりトイビズからマーベルレジェンドシリーズを引き継いだハズブロは早速マーベルレジェンドシリーズを展開します。
ビルドフィギュアというシステムもトイビズから引き継ぎどんどん出していく感じではあったのですが、その出来を見て愕然としました。

なんだこのカッコ悪さは。塗装は雑、ボディはトイビズからの流用や可動範囲がかなり狭い新規のもの、目は死んでいる。
当時販売された残念な出来のフィギュアについては下記リンクを参照。
これでマーベルレジェンドを名乗っても良いものかと本当に思いました。
そのため、もう自分の好きなマーベルレジェンドシリーズは無くなってしまったのだろうと思うようにして、アメトイから離れました。
当時は他にもスパイダーマンオリジンズというスパイダーマンクラシックの劣化版のようなシリーズも展開していましたがこちらも残念な出来でした。
ハズブロマーベルレジェンドの進化
しかし、時は流れて2012年、マーベルレジェンドはまだダサいままだろうと思っているとかなりクオリティが上がっていることを偶然知ります。
そのきっかけとなったのが2012年ごろ発売されたウルヴァリン(X-FORCE版)とキャプテンアメリカ(ヒットモンキーシリーズ)です。

すでにレビュー済みなので下記リンクをご参照ください。
全盛期のトイビズ程のクオリティではないにせよ、2006年ごろのものと比較すると雲泥の差がそこにはありました。
ウルヴァリンの爪はトイビズ時代は軟質素材でできていたのが、ハズブロでは硬質パーツになったのでへたりにくくなっていることやボディパーツも新規造形で動かしやすくなっており、ハズブロの工夫を感じました。
そして2014年 映画アメイジングスパイダーマンがマーベルレジェンドとして発売され、購入したのですが、この出来にかなり衝撃を受けました。
トイビズ時代の傑作、スーパーポーザブル スパイダーマンと同じようにしゃがみポーズをとることが出来るのです。
ここから再度本格的に集め始めました。
その後もどんどんクオリティは上がっていき今の高品質なマーベルレジェンドシリーズに至ります。
昔のハズブロと最近のハズブロで同じキャラクターの比較を行います。
※いつの間にかスパイダーマンオリジンズシリーズは終わっており、マーベルの6インチフィギュアはマーベルレジェンドシリーズに集約されているようです。
昔のハズブロと今のハズブロの比較

左が2017年ごろ発売のケーブル、右が2008年ごろ発売のケーブルです。
比較するとその出来の違いにびっくりですね。

左が2022年発売されたアイアンスパイダー、右が2007年ごろ発売されたスパイダーマンオリジンズのアイアンスパイダーです。
プロポーションやアームの造形が段違いです。
ただ、トイビズ時代の名残か2007年ごろ発売のアイアンスパイダーは指が4本可動しますのでその点はスパイダーマンオリジンズ時代に軍配が上がるかもしれません。
ハズブロ マーベルレジェンドの長所
①顔の塗装・造形

顔の塗装がデジタルプリントとなっており、かなり美しくなっています。
トイビズ時代も顔のクオリティはレベルが高かったのですが、デジタルプリントには流石に勝てませんね。

コミック版の顔も丁寧に色分けされており、綺麗です。とてもいい感じですね。
②ピンレス可動

上の写真はマイルズモラレス スパイダーマン ゲーマーバース版(2021年ごろ発売)なのですが、腕や足の関節がピンレスとなっており、可動箇所が目立ちにくくなっています。
さらに可動もなめらかになったように思うので力をあまり入れる必要が無いので結果として破損のリスクが減っています。
このピンレス可動は本当に素晴らしい開発だと思います。
③プロポーションの良さ

上の写真はデッドプールは左がハズブロ版、右がトイビズ版です。
トイビズ版は当時、その可動範囲の広さ、付属品の豊富さからマーベルレジェンドシリーズの傑作と呼ばれていました。
しかし、今のハズブロ版と比較するとそのプロポーションの悪さが目立ちます。
ハズブロ版のほうが人間的なプロポーション、トイビズ版は可動に重きを置きすぎて少し人間離れしているように感じます。
もちろん個人的にはどちらも良さがあって大好きなフィギュアです。
ハズブロマーベルレジェンドの短所(個人的意見)
①パッケージ変更


パッケージが上の写真のようにブリスターではなく、紙パッケージとなりました。
ブリスターはプラスチックを大量に使用しているので環境に配慮した結果なのでしょうがないとは思うのですが、ちょっとワクワク感は減ってしまいました。
②価格高騰
トイビズ時代は通常フィギュアであれば1体 1,000~2,000円で購入できたのですが、2022年は3500~5000円程度が一般的となっています。
インフレや円安、材料の高騰などあるのは重々承知なのですが、、少し集めるのが大変になってきました。
③アメトイらしい雑さや勢いが減った
これは良いことでもあるのですが、雑な塗装飛びや人間離れした大胆な体型のデザインなどトイビズが持っていた勢い、意表を突く感じみたいなのがなくなりました。(いちゃもんつけてる感じになってますね)
雑なところやこんなギミックいらないだろっていう無駄な工夫もアメトイの魅力であったので個人的にちょっと残念です。
イメージとしてバンダイのような国内メーカーに近づいたように思います。
発売当初からマーベルレジェンドシリーズに注目してきた身としては今後もハズブロ社には優れたクオリティで出し続けていただきたいと思っています。
今後も一人のファンとして好きなキャラクターがフィギュア化した場合は少しずつ集めて、レビューできればと思います。